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練馬区で夜に使えるAEDは18台、区民の94.3%はその無い地域に住む

AEDの設置場所を一覧で公開している自治体があります。東京都内では14の市区町村が同じ様式で出していて、名称と住所のほかに、利用できる開始時刻と終了時刻の欄が付いています。

設置場所を数えるだけなら、この欄は要りません。ただ、学校は夜に閉まり、区民館には閉館時刻があります。心停止が起きるのは開館時間の中だけではないので、時刻の欄を使うと、設置場所の数とは別の数え方ができます。

練馬区のAED設置箇所一覧395台をこの欄で数えると、夜に使えるのは18台でした。そして区の202の町丁目のうち191には、その18台が1台もありません。

20時より前に閉まるものが半分を超える

開始時刻と終了時刻で分けると、内訳はこうなります。

もっとも多いのは20時より前に終わるもので224台、全体の半分を超えます。次が20時台か21時台までの146台。ここまでで370台、全体の93.7%です。

22時まで使えるものが10台あり、開始が0時・終了が24時と記録されているものが13台でした。この13台が、一覧の上で時刻に切れ目がないものです。

残る2台は、開始も終了も - と書かれているものが1台と、0.395833333 のような小数が入っているものが1台です。後者は表計算ソフトが時刻を内部で持つときの形のまま書き出されたものです。この2台は何時まで使えるかが読み取れないので、時間帯では分けられません。台数だけを数えるこのあとの集計には、395台の一部として入っています。

夜も使える18台のうち17台は、保健相談所・区役所・駐車場・休日の診療所

同じ一覧には、利用可能時間の特記事項を書く欄があります。この欄に書かれている内容を数えると、こうなります。

395台のうち327台に何か書かれていて、そこに時間外の扱いが記されているものがあります。

時刻の欄では夜まで開いていないのに、備考欄に時間外の記載があるものが5台あります。区役所の本庁舎3か所と西庁舎、石神井庁舎で、いずれも「完全閉庁日と年末年始を除く※時間外でも、西庁舎1階夜間入口から、警備員に声掛けすると利用可能」(石神井庁舎は地下1階の警備室)と書かれています。

5台の終了時刻は 17:15 が2つ、19:00、21:30、22:00 です。最後の22:00の1台(本庁舎アトリウム)は、さきほどの表で「22時まで」に数えた10台のうちの1台でもあります。

逆に、時刻の欄が0時〜24時の13台のうち12台にも備考があります。9台は「屋外設置であるため、常時利用可能(機器整備中は除く)」ですが、3つの診療所は「平日23時〜8:30/土日祝22時〜8:30は警備員に声掛けすることで使用可能」で、深夜は声掛けが前提です。

時刻の欄だけで数えると13台、備考欄まで読むと18台になります。

18台の場所

この一覧には緯度・経度の欄がありますが、395台すべて空欄です。ここでは住所の欄から、デジタル庁が公開しているアドレス・ベース・レジストリを使って座標を求めました。

390台に座標が付き、その390台はすべて街区(番)か、それより細かい号まで特定できています。区が記録した位置ではなく、住所から求めた位置である点は割り引いて読んでください。

座標が付かなかった5台のうち4台は、住所が練馬区の外にあります。岩井少年自然の家(千葉県南房総市)、武石少年自然の家の本館と新館(長野県上田市)、軽井沢少年自然の家(長野県北佐久郡軽井沢町)で、区の宿泊施設です。この4台の備考にも「宿泊者がいる場合は24時間利用可能」と書かれていますが、18台の条件にした「時間外」「常時利用可能」「声掛け」のどれにも当たらないため、18台には入っていません。時刻の欄は 8:30〜17:30 です。

夜に使える18台は、すべて座標が付きました。

名称で分けると、保健相談所が5か所、休日の診療所が3か所、区立の駐車場と自転車駐車場が4か所、区役所の庁舎が5か所です。残る1つは「しらゆり荘」で、この一覧には施設の種別を表す欄がないため、名称以上のことは分かりません。

設置位置の欄を見ると、もう1つ分かることがあります。

設置位置に「屋外」と書かれているのは5台だけで、いずれも夜に使える18台の側です。それ以外の377台には、屋外の記載が1台もありません。

ただし、設置位置と備考がそろっていない台もあります。区立駐車場の4台は設置位置が「地下1階駐車場管理室内」などの屋内ですが、備考は「屋外設置であるため、常時利用可能」です。どちらが実態かは、この一覧からは決められません。

その18台が無い地域に、94.3%が住んでいる

次に、この18台と人が住んでいる場所を重ねます。練馬区は町丁目ごとの人口も毎月公開しています。国勢調査の町丁目の境界に18台の座標を落とし、町丁目ごとに数えました。

練馬区の202の町丁目のうち、夜に使えるAEDがある町丁目は11でした。残る191の町丁目には1台もありません。そこに住んでいるのは 70万9,750人、区民の94.3% です。

これは町丁目の区画の中にあるかどうかだけを見た数字で、隣の町丁目にある1台は「無い」側に数えています。なお、時刻の欄だけで数えた13台でも、無い町丁目は同じ191です。備考欄で加わる5台は、すべて13台がある11の町丁目の中にあります。

人口の多い町丁目から並べると、次のようになります。

もっとも人口が多いのは光が丘3丁目の8,685人です。以下、関町南4丁目、田柄4丁目と続きます。町丁目は広さがまちまちなので、この順位がそのまま「もっとも遠い地域」を意味するわけではありません。ただ、7千人を超える町丁目が4つあり、そのどれにも夜に使えるAEDが1台も無いことは読み取れます。

まとめ

練馬区のAED設置箇所一覧395台を、公開されている利用できる時間で数え直しました。

  • 夜に使えるのは18台。内訳は保健相談所5、休日の診療所3、区立の駐車場と自転車駐車場4、区役所の庁舎5、しらゆり荘1
  • その18台が1台も無い町丁目は191(全202中)で、そこに70万9,750人、区民の94.3%が住んでいる
  • 395台のうち224台は20時より前に終わり、146台は20時台か21時台まで。ここまでで93.7%
  • 設置位置に屋外と書かれているのは5台で、いずれも夜に使える18台の側
  • 18台のうち、区役所の5台と診療所の3台は、備考に警備員への声掛けが前提と書かれている

AEDが「どこにあるか」は地図で調べられます。「夜に使えるか」は、利用できる時間が列として公開されていて初めて数えられます。

このデータの読み方と注意点

本記事は、東京都オープンデータカタログサイトを通じて公開されている練馬区のAED設置箇所一覧と地域・年齢別人口、および国勢調査の小地域境界データを、2026年9月26日時点で取得して集計しています。人口は2026年6月1日現在のものです。

「夜に使える18台」は、開始時刻が 0:00 で終了時刻が 24:00 と記録されているもの13台に、備考欄に「時間外」「常時利用可能」「声掛け」のいずれかを含むもの5台を足した数です。備考欄は文章なので、この3語で拾えないものがあれば取りこぼします。

備考欄は、使える時間の上限を書いているものと、時間外の扱いを書いているものが混ざっています。「夜間利用がある場合、最大21:30まで」のように上限を述べたものは、時間外に使えるという意味ではないので18台には入れていません。また、395台のうち98台の備考には休館日・閉館日や改修工事による休止が書かれています(上の表の「うち休館日・改修の記載」)。18台にはこの記載がありません。18台の側にある但し書きは、機器整備中を除くもの12台、区の完全閉庁日を除くもの8台、年末年始を除くもの5台で、備考そのものが無いものが1台あります。

備考欄に書かれているのは扱いの説明であって、実際にその時刻に建物へ入れるかどうかまでは確かめられません。区役所の5台と診療所の3台は、どちらも警備員への声掛けが前提です。設置位置が「敷地内屋外」となっている5台についても、門扉の有無はデータに含まれていません。

時刻として読み取れない2台は、時間帯のどれにも入れていません。終了時刻の 0.75 を整数の時として読むと1時に丸められ、「20時より前に終わる」に混ざるためです。224台・370台・93.7%は、この2台を除いた数です。

時刻の書き方は自治体ごとに異なります。たとえば同じ様式でAEDを公開している他の区には、開始と終了をどちらも 0:00 と記録しているもの、秒まで含めて記録しているもの、終了が開始より早い(日をまたぐ)記録になっているものがあります。そのため、ここで出した13台という数は、他の自治体の数字と直接並べられません。

緯度・経度の欄が空のため、住所からアドレス・ベース・レジストリで求めた座標を使っています。座標は号か街区の代表点で、建物の中のどこに置かれているかまでは表しません。座標が付かなかった5台のうち、区外の4台以外の1台は、住所の番地の前に余分なハイフンが入っています。

町丁目ごとの集計は、夜に使える18台を対象にしています。町丁目の境界は令和2年国勢調査のもので、その後の区画の変更は反映されていません。町丁目の名称は、境界データが「旭丘一丁目」、区の人口データが「旭丘1丁目」と表記が異なるため、丁目の直前の文字だけを算用数字にそろえて結合しました。境界側・人口側とも202地区で、すべて一致しています。

こうした集計の土台になるデータを、Queriaは整えた形で公開しています。自治体が公開したCSVを、施設の名称・住所・時刻といった扱いやすい列にそろえ、住所から求めた座標を別の列として添えて、人口や境界のデータと組み合わせられる形にしてあります。AEDのテーブルは東京都内の14の市区町村分を収めています。担当している市区町村に置き換えれば、同じ数え方がそのまま動きます。

続きや気になることをAIエージェントで深掘りする

Claude Code や Codex に Queria スキル を入れて、下のプロンプトを貼るだけです。ターミナルでも、スマホやブラウザのリモート画面でも使えます。

たとえば「metro_tokyo.ods.aed で org_code ごとに、start_time と end_time が 時:分 の形になっている台数と、そうでない台数を数えて、時刻の欄がどの市区町村でどれだけ記録されているか比べて」といった深掘りができます。

Queria の公開データで次を分析してください: metro_tokyo.ods.aed で org_code ごとに、start_time と end_time が 時:分 の形になっている台数と、そうでない台数を数えて、時刻の欄がどの市区町村でどれだけ記録されているか比べて
参考 (この記事): https://queria.io/showcase/nerima-aed-night.md
Queria スキル (https://docs.queria.io/queria-skill) を導入済みならスキルで、未導入なら uvx queria で接続できます。
ターミナル(CLI)で始める
claude "Queria の公開データで次を分析してください: metro_tokyo.ods.aed で org_code ごとに、start_time と end_time が 時:分 の形になっている台数と、そうでない台数を数えて、時刻の欄がどの市区町村でどれだけ記録されているか比べて
参考 (この記事): https://queria.io/showcase/nerima-aed-night.md
Queria スキル (https://docs.queria.io/queria-skill) を導入済みならスキルで、未導入なら uvx queria で接続できます。"

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本記事はAIエージェントがQueriaの公開データを分析して作成し、別のエージェントが記事内のSQLをすべて実行して本文と照合したうえで、が公開前に確認しています。記事の数値はすべて掲載しているSQLから再現できます。