自治体の課題
「公表」は、まだ「公開」ではない
ホームページに掲載することと、誰もが自由に使える状態にすることは別の作業です。公開の手前で止まっている部分を引き受けます。
利用ルールが決まっていない
ホームページに載っていても利用条件が明示されていなければ、二次利用のたびに個別の許諾が必要になります。
決めた利用条件を、機械可読な形で宣言します
機械が読めない形式のまま
PDFや、ヘッダー位置が不定で装飾行が混ざった表計算ファイルは、そのままでは集計にも取り込みにも使えません。
変換も更新も、こちらで行います
使われたかどうかが分からない
公開しても反応が見えないため、庁内で継続の必要性を説明しづらく、更新が止まりがちです。
利用状況を可視化し、レポートを提供します
入力を選ばない
手元にあるものを、そのまま渡せる
列が足りない、ヘッダーの位置が毎年違う、空行や装飾行が混ざっている、Shift_JISとUTF-8が混在している。デジタル庁の公式変換ツールが前提とする「列が揃った状態」に整えてからでなくて構いません。
CSV
文字コード混在・BOM付きも可
Excel
.xlsx / .xls
PDF
表形式が含まれるもの
画像
表の写真・スキャン
URL
公開ページのHTML表・直リンク
自治体データでの実証
品質は、公式の判定ツールで測ります
デジタル庁「行政データにおける機械可読性に関するルール」の公式判定ツールを変換の前後で実行し、成果物を数値で確認できるようにしています。こちらの主観が入らない指標です。
0点
標準が求める16列のうち、実質3列(施設名・所在地・備考)のみ。タイトル行と空行が混在。
100点
16列すべてを備えた標準準拠のExcel / CSV。緯度経度は公的データから補完。
つくば市が公開している「指定緊急避難場所一覧」を用いた技術検証の結果です(受託実績ではありません)。 点数は同ルールのレベル1の判定によるもので、対象や状態によって変わります。
自治体標準への準拠
定義書のデータセットに対応しています
デジタル庁のデータセット定義書A・Bに定義された18種類に対応しています。列定義と命名規則は定義書そのものから取り込んでいるため、改訂にも追従できます。
- AED設置箇所一覧
- 介護サービス事業所一覧
- 文化財一覧
- 指定緊急避難場所一覧
- イベント一覧
- 消防水利施設一覧
- 食品等営業許可・届出一覧
- 医療機関一覧
- オープンデータ一覧
- 地域・年齢別人口
- 子育て施設一覧
- 公共施設一覧
- 公衆トイレ一覧
- 公衆無線LANアクセスポイント一覧
- 小中学校通学区域情報
- 学校給食献立情報
- 観光施設一覧
- 支援制度情報
住所から緯度経度を補完します
デジタル庁のアドレス・ベース・レジストリを用いて、全国の住所に対応します。 都道府県名・市区町村名・全国地方公共団体コードといった固定値も自動で埋めます。
推測で事実を埋めません
補完した値には、公的データに由来するものかAIの推定かの区別を付けます。 確信が持てない項目は埋めずに空欄のまま残します。
利用条件を機械可読な形で宣言します
政府標準利用規約やCC BYといった既存の規約から選び、商用利用の可否・出典表示の要否まで含めてデータに添えます。 利用者は許諾を個別に問い合わせずに済み、条件で絞り込めます。どの規約を採るかの検討からご相談ください。
効果/説明責任
公開したあと、どう使われたかが分かります
配信したデータがどれだけ取得されたかを記録しています。公開を続ける判断と、次に何を整備するかの判断に使える形でお渡しします。
利用状況を可視化し、レポートを提供します
データセットごとの取得回数を、ブラウザ・CLI・MCPといった経路の別とあわせて記録しています。集計してレポートの形でお渡しします。
次に整備すべきデータの判断材料になります
どのデータがよく取得され、どれが取得されていないかが分かります。次の年度に整備する対象を選ぶ根拠として使えます。
公開の前後を、数字で比べられます
取得回数は期間を区切って集計できます。公開したときや更新したときの前後で取得のされ方がどう変わったかを示せるので、続ける必要性を庁内で説明できます。
アカウント単位まで分かるのは、認証を通した取得に限られます。 認証なしの取得は、経路と利用しているツールまでの記録になります。
活用の広がり/横断集計
他の公開元と、比べて使えます
同じ項目を公開している他の区市町村のデータと、列定義を揃えて1つの表にまとめています。単独で公開しただけでは生まれない使われ方につながります。
公衆トイレ一覧
- 公開している区市町村
- 25
- 区市町村が公開している行
- 2,851
ごみの分別方法
- 公開している区市町村
- 28
- 区市町村が公開している行
- 24,978
公衆無線LANアクセスポイント一覧
- 公開している区市町村
- 32
- 区市町村が公開している行
- 1,250
列が揃っているので、条件を1つ決めれば区市町村をまたいで一度に数えられます。 たとえば公衆トイレをオストメイト対応で絞ると、19の区市町村の521件が返ります。 公開元ごとにファイルを開いて列を突き合わせる作業は要りません。
自治体標準オープンデータセットとして取り込んでいるのは、現在のところ東京都内の46区市町村です。 国勢調査・国土数値情報・不動産取引価格・アドレス・ベース・レジストリは全国分を収録しているため、 公開したデータをこれらと突き合わせることもできます。 上の数値は2026年8月時点のもので、東京都の各局が公開した行は含めていません。
カタログで確かめる変換のしくみ
棚卸しから、公開と更新まで
1データセットだけの変換からでも、保有データ全体の棚卸しからでもお受けします。
- 01
洗い出し
公開済み・未公開のデータを棚卸しし、標準データセットとの対応と優先順位を決めます。
- 02
AIエージェントが変換
お預かりしたファイルを標準データセットの列定義に沿って変換し、住所から緯度経度や市区町村コードも補います。
- 03
専門家がレビュー
機械可読性を採点し、補完値の由来を人の目で確認したうえで、メタデータを整えます。
- 04
公開と更新
整えたデータをQueriaで公開します。公開したあとも、元データの更新に追従します。
変換そのものはAIエージェントが進めて、最後の確認はデータの専門家が行います。 人手を増やすことなく、更新のたびに同じ品質で公開まで進められます。
いまのカタログのまま始められます。カタログサイトの乗り換えは要らず、ポータルに掲載できる形式でもお渡しします。 すでにポータルで公開しているデータは、そこから定期的に取り込んでQueria側に反映します。 まだ公開していないデータは、更新のたびにファイルをお預かりして整え直します。
安全
お預かりするデータの扱い
情報セキュリティの確認でよくお尋ねいただく点を、あらかじめ記載しています。必要であれば、審査に用いる資料の形でもご提出します。
- 公開前のデータをお預かりする前提です
- 変換して初めて公開するデータをお預かりすることを想定して設計しています。
- 保存期間を過ぎたファイルは自動で削除します
- 入力ファイルと成果物はCloudflareの基盤に保存し、無料でのご利用では7日間の経過後に自動削除します。契約時の保存期間は個別に定めます。
- 個人情報を検出した場合は処理を止めます
- お預かりしたファイルに個人情報が含まれる可能性を検出した場合、変換を中断して警告します。
- 学習には利用しません
- 変換にはAnthropicのClaudeを利用します。お預かりしたデータを当社が機械学習モデルの学習に利用することはありません。
情報の取り扱い全般はプライバシーポリシーに定めています。
費用
1データセットから、個別にお見積りします
対象データの点数と状態によって手間が変わるため、定額の料金表は設けていません。ご予算の枠に合わせた範囲の切り出しもご相談いただけます。
お支払い
請求書でのお支払いに対応します。
契約の範囲
初期の整備と、その後の更新の代行を分けてお見積りできます。
まず試す
ご相談いただいた方には、お手持ちのデータ1件を無料で変換します。機械可読性を高め、そのまま公開できる形にしてお返しします。
発注の手続き
庁内で通すための資料を用意します
担当者が上司や契約担当に見せる資料は、こちらで用意します。庁内の様式に合わせて書き換えられる形でお出しします。
見積書
対象データの点数と作業の範囲を分けて記載します。初期の整備と、その後の更新の代行を別立てにもできます。
仕様書の案
委託の範囲・成果物・納期・検収の条件を書いた案をお出しします。庁内の様式へ書き換えて使える形にします。
情報セキュリティの確認事項への回答
データの保管場所・保存期間・再委託の有無・学習利用の有無を記載します。庁内のチェックシートの様式に記入する形でも回答します。
事業者の確認に必要な情報
商業登記の内容など、発注前の実在確認でお尋ねいただく情報をお渡しします。
随意契約の理由書のように、発注者の判断そのものを書く文書は作成しません。 その根拠にできる事実 ── 対応する形式、準拠する標準、お預かりするデータの取り扱い ── を資料の形で整理してお出しします。
ここに挙げていない様式が必要な場合もご相談ください。どの手続きで何が要るかが定まっていない段階でも構いません。
データを提供する事業者の方へ
配る手間ではなく、データそのものに時間を使う
提供先が増えるたびに形式を変えて配り直す作業を、公開する側でまとめて引き受けます。手元のファイルを整えるところから引き受ける点は、自治体向けと同じです。
提供先ごとの作り分けが要りません
1回公開すれば、利用者がCSV・Parquet・JSON・Excelから形式を選んで取り出します。提供先ごとに変換して配る作業と、そのためのETLの開発が要らなくなります。
人が開く経路と、ツールが読む経路が同じです
インストールなしでブラウザから絞り込み・集計・地図表示ができます。同じデータをCLIとMCPから読めるので、AIエージェントにもそのまま渡せます。
提供を続ける判断を、実績でできます
取得の実績を集計してお渡しします。提供先を増やす前に、いま出しているデータが使われているかを確かめられます。