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いちばん冷える月の最低気温が氷点下の都道府県は29から12へ——最も上がったのは今も氷点下の12道県

気温が上がったかどうかは、ふつう年平均気温で語られます。e-Stat「社会・人口統計体系」の都道府県別データには、年平均気温のほかに、1年でいちばん暑い月といちばん寒い月の値も1975年から2024年まで収録されています。3つを並べると、全国でならした上がり幅はほとんど同じでした。違ったのは、その約2℃が0℃をまたいだかどうかです。

暑さ側と寒さ側は同じだけ上がっている

気象のデータは都道府県別テーブル(b_pref_land)に入っています。気温に関わるカテゴリは3つあります。

コード 内容
B4101 年平均気温
B4102 最高気温(日最高気温の月平均の最高値)
B4103 最低気温(日最低気温の月平均の最低値)

最低気温(B4103)は、その年でいちばん冷えた月について、日ごとの最低気温を平均した値です。1日の最低記録ではなく、月をならした値なので、年ごとの寒さの底を表します。

都道府県の値は、1地点の気象台の観測値です。項目定義は「都道府県庁所在地のデータを掲載している。ただし、埼玉県は熊谷市、東京都は千代田区、滋賀県は彦根市における気象台の観測値である」としています。同じ都道府県の中でも標高や海からの距離で気温は違いますが、この1地点には表れません。

3つのカテゴリについて、前期(1975〜1984年)と後期(2015〜2024年)の10年平均を47都道府県で平均し、差を取ります。

上がり幅は年平均気温が1.73℃、最高気温が2.00℃、最低気温が2.07℃です。暑さ側と寒さ側でほとんど差がありません。

違うのは水準です。最高気温は30.64℃から32.65℃へ、暑い月がさらに暑くなりました。最低気温は-0.91℃から1.16℃へ、氷点下から氷点上に移っています。同じ2℃でも、後者は0℃という境目をまたいでいます。

47都道府県の平均が0℃を下回った最後の年は2018年

47都道府県の最低気温を年ごとに平均した推移です。青い棒が0℃を下回った年です。

年ごとの振れは大きく、2020年の2.50℃から1977年の-2.13℃まで4.6℃の開きがあります。それでも0℃を下回る年は1980年代までに集中していて、直近では2018年(-0.16℃)が最後です。

氷点下だった29都道府県のうち17府県が氷点上に移った

47都道府県それぞれについて前期と後期の10年平均を小数第2位まで出し、0℃を下回るかどうかで分けます。前期に氷点下だったのは29都道府県、後期は12道県です。差の17府県が氷点下から氷点上に移りました。前期がちょうど0.00℃の高知県と0.01℃の広島県は0℃を下回らないので、氷点下には数えていません。

10年平均ではなく年ごとに数えても同じ向きです。1年でいちばん冷える月の最低気温が0℃を下回った都道府県の数は、前期の10年間で年平均28.3、後期の10年間で14.1でした。

3つの区分を地図で見ます。

濃い橙で塗られているのが、氷点上に移った17府県です。新潟・富山・石川・福井の北陸4県、愛知・岐阜・三重、京都・滋賀・奈良、鳥取・島根・岡山・山口、香川、熊本、群馬が並びます。いずれも関東以西で、北海道と東北は入っていません。前期の値は群馬県の-2.31℃から香川県の-0.07℃までで、もともと0℃のすぐ下にいた地域です。

青いままなのが、後期も氷点下の12道県です。北海道と東北6県に、茨城・栃木・埼玉・山梨・長野が加わります。淡い橙は前期から氷点上だった18都府県で、千葉・東京・神奈川と静岡、大阪・兵庫・和歌山、徳島・愛媛・高知、広島、福岡・佐賀・長崎・大分・宮崎・鹿児島、沖縄です。

区分が変わったことは、氷点下の日が無くなったことを意味しません。ここで見ているのは月をならした値なので、後期の値が0.01℃の群馬県や0.24℃の新潟県では、氷点下まで下がる日は今も普通にあります。

分けたのは上がり幅ではなく出発点

区分ごとに、前期・後期の平均と上がり幅、2024年の総人口(A1101)を並べます。

上がり幅はもともと氷点上の18都府県が2.04℃、氷点上に移った17府県が1.95℃、依然として氷点下の12道県が2.30℃です。3つとも2℃前後で、いちばん大きいのは依然として氷点下の12道県でした。冬の底が最も大きく上がった地域なのに、氷点下か氷点上かは変わっていません。

47都道府県の上がり幅は0.75〜3.13℃の範囲に収まります。これに対して前期の水準は北海道の-9.24℃から沖縄県の13.21℃まで22℃以上開いています。前期の水準と上がり幅の相関は-0.33で、寒い地点ほどわずかに大きく上がってはいますが、22℃の開きを埋めるほどではありません。0℃をまたいだかどうかは、ほぼ出発点で決まっています。

なお上がり幅の最小である東京都の0.75℃は、観測地点の移転をはさんだ値です。気象庁は2014年12月に「東京」の観測地点を大手町から北の丸公園へ移しています。移転の前後で10年ずつ(2005〜2014年と2015〜2024年)を比べると、最低気温は47都道府県の平均で0.74℃上がり、最も上がった奈良県では1.31℃でしたが、東京都は0.70℃下がっています。下がったのは東京都と岡山県(0.37℃)の2つだけです。後期の10年はすべて移転後なので、東京都の上がり幅にはこの段差が含まれます。東京都を除く46道府県の上がり幅は1.49〜3.13℃です。

前期の水準を横軸、後期の水準を縦軸に取ると、47都道府県が斜めに並びます。

破線が前期と後期で変わらない位置です。47点すべてがその上側にあり、破線からの縦方向の差、つまり上がり幅は0.75〜3.13℃に収まります。赤い点線が0℃です。横軸が0より左、縦軸が0より上の区画(前期は氷点下、後期は氷点上)に入っている17点が、区分の変わった府県です。左下にとどまる12点は、上がり幅がむしろ大きかったのに0℃に届きませんでした。

47都道府県の位置

前期と後期の値、上がり幅、区分です。

この表は、寒さの底が0℃のどちら側にあるかを都道府県ごとに示します。氷点下の日が年に何日あるかは日別の観測値を見ないと分かりませんが、月をならした底がどちらに寄ったかはここで確かめられます。

まとめ

  • 47都道府県でならした上がり幅は、前期(1975〜1984年)から後期(2015〜2024年)にかけて年平均気温1.73℃・最高気温2.00℃・最低気温2.07℃で、暑さ側と寒さ側にほとんど差がない
  • 1年でいちばん冷える月の最低気温が氷点下だった都道府県は29から12に減り、17府県が氷点上に移った。この17府県には2024年時点で3,002万人、全国の24.2%が住んでいる
  • 上がり幅が最も大きかったのは、区分の変わらなかった12道県の2.30℃だった。0℃をまたいだかどうかは、上がり幅ではなく前期の水準で決まっている

データの出典

本記事は e-Stat「社会・人口統計体系」の都道府県別データから、年平均気温(B4101)・最高気温(B4102)・最低気温(B4103)と総人口(A1101)を2026年9月18日時点で集計しています。気温の元データは気象庁の過去の気象データで、収録は1975年から2024年までです。time_name は「年度」表記ですが、項目定義の時点は「暦年平均」で、値は暦年のものです。地図の境界は国土交通省の国土数値情報 行政区域データを使っています。

寒さの底がどこで0℃をまたいだかは、47都道府県の観測点を同じ期間でそろえ、年平均気温だけでなく最高気温・最低気温を並べて初めて見えてきます。Queriaはこうした行政のオープンデータについて、列名・単位・カテゴリコードの体系を揃え、テーブルやカラムの意味をメタデータとして添えた形で公開しています。データを集めて整える手間をかけずに、本記事で使った都道府県別の土地・気象テーブルから、自分の担当地域の寒さの底を追ったり、降水量や日照時間と並べたりできます。統計の整備に時間を取られず、冬季の検討そのものに時間を使えます。

続きや気になることをAIエージェントで深掘りする

Claude Code や Codex に Queria スキル を入れて、下のプロンプトを貼るだけです。ターミナルでも、スマホやブラウザのリモート画面でも使えます。

たとえば「b_pref_land の最低気温(B4103)を自分の都道府県について1975年から2024年まで並べて。0℃を下回った年が最後にいつかを出して、最高気温(B4102)の上がり幅とも比べて」といった深掘りができます。

Queria の公開データで次を分析してください: b_pref_land の最低気温(B4103)を自分の都道府県について1975年から2024年まで並べて。0℃を下回った年が最後にいつかを出して、最高気温(B4102)の上がり幅とも比べて
参考 (この記事): https://queria.io/showcase/warming-prefecture-gap.md
Queria スキル (https://docs.queria.io/queria-skill) を導入済みならスキルで、未導入なら uvx queria で接続できます。
ターミナル(CLI)で始める
claude "Queria の公開データで次を分析してください: b_pref_land の最低気温(B4103)を自分の都道府県について1975年から2024年まで並べて。0℃を下回った年が最後にいつかを出して、最高気温(B4102)の上がり幅とも比べて
参考 (この記事): https://queria.io/showcase/warming-prefecture-gap.md
Queria スキル (https://docs.queria.io/queria-skill) を導入済みならスキルで、未導入なら uvx queria で接続できます。"

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本記事はAIエージェントがQueriaの公開データを分析して作成し、別のエージェントが記事内のSQLをすべて実行して本文と照合したうえで、が公開前に確認しています。記事の数値はすべて掲載しているSQLから再現できます。