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外国人の宿泊はコロナ前を上回ったが、増えた分の8割余りは東京・大阪・京都に入った

Data usedqueria/e_stat

海外から来た人がホテルや旅館に泊まった延べ人数は、2024年にコロナ前を大きく上回りました。従業者10人以上の施設で1億3,853万人泊、2019年の1億131万人泊の1.37倍です。

ところが都道府県別に並べると、全国で増えた3,722万人泊のうち3,142万人泊は、東京都・大阪府・京都府の3都府県が占めていました。47都道府県のうち17県は、2024年になっても2019年の人数に戻っていません。17県のうち5県は中国からの宿泊が減った分を除けば2019年を上回っていて、残る12県は中国以外の国・地域からの宿泊が減っています。台湾と韓国からの宿泊は全国では2019年より増えましたが、この12県では台湾がすべての県で、韓国が11県で2019年を下回っていました。

3都府県とそれ以外の44道県

使うのは e-Stat「社会・人口統計体系」の都道府県別の文化・スポーツデータ(g_pref_culture)です。もとは観光庁の宿泊旅行統計調査で、外国人の宿泊は次の6つが収録されています。この記事では延べ宿泊者数の5つを使います。

コード 内容
G7102 外国人延べ宿泊者数
G710201 外国人延べ宿泊者数(韓国)
G710202 外国人延べ宿泊者数(中国)
G710203 外国人延べ宿泊者数(台湾)
G710204 外国人延べ宿泊者数(米国)
G710301 外国人実宿泊者数

ここでいう外国人は日本国内に住所を持たない人で、値は1月から12月までの暦年の合計です。項目定義のとおり従業者10人以上の施設だけを数えているので、観光庁が見出しに出す総数(従業者10人未満の施設を含む)より小さくなります。2024年の1億3,853万人泊は、観光庁の2024年の確定値の報道発表資料にある従業者10人以上の施設の国籍別の総数と一致します。この記事の2019年比は従業者10人以上の施設どうしで比べたもので、観光庁が公表する全施設の値の2019年比とは県ごとに違い、2019年を上回るか下回るかが入れ替わる県もあります。

外国人延べ宿泊者数(G7102)を、東京都・大阪府・京都府の合計と、それ以外の44道県の合計に分けて年ごとに並べます。2010年4〜6月期の調査から、施設の名簿の基になるデータベースと調べ方が変わったので、変更をまたがない2011年から描いています。

2019年は3都府県が5,278万人泊、それ以外の44道県が4,853万人泊で、ほぼ半々でした。2024年は3都府県が8,419万人泊と2019年より59.5%多くなったのに対し、44道県は5,433万人泊で、2019年より12.0%多いだけです。全国に占める3都府県の割合は、2019年の52.1%から2023年は63.1%まで上がり、2024年は60.8%でした。

2019年に届いていない17県

都道府県ごとに、2024年の外国人延べ宿泊者数が2019年の何%にあたるかを並べます。100%を超えた30都道府県を緑、下回った17県を灰色で描いています。

いちばん伸びたのは石川県の192.3%で、福岡県(180.8%)、愛媛県(180.1%)、東京都(169.7%)が続きます。下回った17県のうち最も低いのは宮崎県の50.7%で、三重県(60.9%)、鳥取県(63.3%)、佐賀県(64.4%)と続きます。人数で最も減ったのは沖縄県で、2019年の542万人泊から2024年は438万人泊へ104万人泊少なくなりました。

17県の減り方は2通り

17県の2019年から2024年への増減を、中国からの宿泊(G710202)と、それ以外のすべての国・地域(G7102 から G710202 を引いた値)に分けて並べます。

愛知県・千葉県・静岡県・山梨県・奈良県の5県は、中国からの宿泊が減った分のほうが全体の減少より大きく、中国以外からの宿泊は2019年より増えています。愛知県は中国が84.4万人泊減った一方で中国以外が79.4万人泊増え、静岡県は中国以外が2019年の169.9%になりました。この5県は2019年の外国人延べ宿泊者数の40.0%〜70.6%が中国からで、全国の29.5%を上回っていました。全国の中国からの宿泊は2024年も2019年の84.4%にとどまっています。

残る12県は、中国以外の国・地域からの宿泊が2019年を下回っています。宮崎県は中国以外が2019年の50.1%、鳥取県は58.8%、鹿児島県は65.0%、佐賀県は68.7%です。全国では中国以外からの宿泊が2019年の158.6%に増えていて、12県はどれもこれを下回っています。12県のうち福井県は中国以外の減少が2019年の0.9%で、ほぼ横ばいです。島根県と富山県は、中国からの宿泊が2019年をわずかに上回っています。

12県の中国以外を、韓国・台湾・米国とそれ以外の国・地域に分けて、2019年比を並べます。

全国では台湾からの宿泊が2019年の136.6%、韓国からが185.2%に増えました。韓国からの宿泊は2019年に前年の1,195万人泊から972万人泊へ減っていたので、韓国の2019年比は低い年を基準にしています。ところが12県では、台湾からの宿泊が12県すべてで2019年を下回り、韓国からの宿泊も滋賀県を除く11県で下回っています。12県のうち、2019年に韓国からの宿泊が全体の35%を超えていた佐賀県(37.7%)と宮崎県(35.4%)では、韓国からの宿泊が2019年の58.2%と59.4%です。一方、米国からの宿泊は12県のうち鳥取県と三重県を除く10県で2019年を上回っています。

国・地域別に分かるのは韓国・中国・台湾・米国の4つで、2024年の外国人延べ宿泊者数の54.9%にあたります。全国の推移は次のとおりです。

2019年は中国が2,985万人泊で最も多く、台湾(1,347万人泊)、韓国(972万人泊)、米国(728万人泊)の順でした。2024年は中国が2,519万人泊、台湾が1,841万人泊、韓国が1,800万人泊、米国が1,449万人泊で、4つのうち2019年を下回っているのは中国だけです。

観光の担当者がこのデータでできること

  • 自分の県の2024年の外国人延べ宿泊者数が2019年の何%かを同じ従業者10人以上の施設の値で確かめ、全国の136.7%や、3都府県を除いた44道県の合計の112.0%と比べる
  • 自分の県の増減を、中国(G710202)とそれ以外に分け、中国以外が減っていれば韓国・台湾・米国(G710201・G710203・G710204)のどれが減ったかを確かめる。全国で増えている台湾・韓国が自分の県で減っていれば、その国・地域からの宿泊が減った理由(航空路線、旅行会社の商品、受け入れ体制など)を調べる対象になる
  • 中国以外の内訳は韓国・台湾・米国(G710201・G710203・G710204)の3つまでがこのテーブルで分かる。香港やタイなどは観光庁の都道府県別の集計表で確かめる

データの出典

本記事は e-Stat 社会・人口統計体系 の都道府県別データ(g_pref_culture)を 2026-10-24 時点で集計しています。元データは観光庁の宿泊旅行統計調査で、収録は2009年から2024年までです。

自分の県の外国人宿泊が2019年を下回っているとき、それが中国からの減少なのか、全国では増えている台湾や韓国からの減少なのかで、働きかける相手が変わります。Queria は、こうした官公庁のオープンデータを整えた形で公開しています。列名・単位・文字コードを揃え、テーブルやカラムの意味をメタデータとして添えてあります。データを集めて加工する手間をかけずに、本記事で使った都道府県別の文化・スポーツ統計テーブルから、自分の県の外国人宿泊が国・地域ごとにどこまで戻ったかを確かめられます。統計の整備に時間を取られず、自分の県の誘客の打ち手を考える判断そのものに集中できます。

Dig deeper with an AI agent

Connect Queria to Claude or ChatGPT, or use Claude Code or Codex, and paste the prompt below. It also works from your phone or browser.

For example, you could explore “外国人延べ宿泊者数(G7102)と国・地域別(G710201〜G710204)を都道府県別に2019年と2024年で並べて、中国以外の増減を韓国・台湾・米国・その他に分けて”.

Using Queria's open data, analyze the following: 外国人延べ宿泊者数(G7102)と国・地域別(G710201〜G710204)を都道府県別に2019年と2024年で並べて、中国以外の増減を韓国・台湾・米国・その他に分けて
Reference (this report): https://queria.io/showcase/inbound-concentration.md
Connect with the Queria connector (https://queria.io/mcp) or the Queria CLI (uvx queria). Run uvx queria --help and uvx queria docs list to learn the CLI.
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claude "Using Queria's open data, analyze the following: 外国人延べ宿泊者数(G7102)と国・地域別(G710201〜G710204)を都道府県別に2019年と2024年で並べて、中国以外の増減を韓国・台湾・米国・その他に分けて
Reference (this report): https://queria.io/showcase/inbound-concentration.md
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